妙高の自然や暮らしにふれる探究活動を通して、
生徒たちは「地域を知る」ことから「社会のしくみを考える」ことへと視野を広げます。
自分の体験をもとに問いを立て、考え、仲間と共有することで、教室では得られない“生きた学び”が生まれます。
このプログラムで育つ力
🌿 自然と人のつながりを理解する力
里山や農業、地域のインフラを通して、「人と自然が支え合うしくみ」を体感的に学びます。
💡 問いを立てる探究的思考力
体験を通して「なぜ?」「どうして?」を自分で見つける力が育ち、学びが自分ごとになります。
🤝 コミュニケーション・協働力
地域の方々との交流を通して、多様な価値観を理解し、協働の大切さを実感します。
🌏 社会を広い視点で見る力
都市と地方のちがいを知り、持続可能な社会のあり方を考えるきっかけになります。
探究学習プログラム一覧
動物と人はどうやって一緒にくらせる?
~里山の未来を考えよう~
みらいの農業を守るには?
~耕す人が減るとどうなるの?~
雪国のくらしを支えるしくみ
~交通と生活を守る知恵~
わたしたちのまちの魅力を発見!
~観光で地域を元気に~
【環境】動物と人はどうやって一緒にくらせる?
里山は人が暮らしとともに守ってきた自然です。手入れが減ると野生動物が増えたり、水や土砂災害に影響が出たりします。自然と人が共に生きるために、どんな工夫ができるのでしょうか。
環境:里山と共生
人と自然が共に生きる里山の知恵
- 生物多様性と人の暮らし
- 人手不足による里山荒廃
- 里山が果たす防災・気候変動対策
- 資源利用と持続可能性(薪・山菜など)
探究の問い
- 里山の手入れをやめたら、地域の自然や暮らしはどう変わるのだろう?
- 都会では見かけない“自然との付き合い方”って、どんな工夫があるんだろう?
- もし自分の住んでいる町の公園にも「里山のしくみ」を取り入れたら、何が変わる?
- 森や川の生き物が減ると、人の暮らしにはどんな影響がある?
- 「便利な暮らし」と「自然を守る暮らし」、両立するには何が必要?
【農業】みらいの農業を守るには?
田んぼには川や山から水を引く「用水路」が欠かせません。昔から地域の人たちが力を合わせて整備し、きれいな水を守ってきました。今では人手不足や管理の難しさが課題になっています。用水路を未来に残すために、私たちはどんな工夫ができるでしょうか。
農業:未来へのバトン
田んぼを支える水の知恵
- 用水路の管理と維持
- 地域の農業と水の関係
- 持続可能な水利用の工夫
- 昔ながらの農業の知恵
探究の問い
- 水を大切に使う農業にするには、どんな工夫ができるだろう?
- 都会の水道の水は、どこからやってくるんだろう?
- 田んぼの水を流す仕組みって、都市の排水や水害対策とどう違う?
- 昔ながらの“用水路”が、今も役立っているのはなぜ?
- 水を大切に使う工夫を、都会の生活にも活かせるかな?
【インフラ】雪国のくらしを支えるしくみ
豪雪地帯では除雪や交通インフラが生活を支えます。しかし人手不足や費用の問題も。雪国ならではの知恵と工夫を知り、未来の暮らしを考えてみましょう。
インフラ:雪国のくらしを守る
山のまちを動かす見えないチカラ
- 豪雪対策の仕組みと課題
- 公共交通維持と人口減少
- 地域の人が支える暮らしの知恵
- 雪国ならではの生活工夫
探究の問い
- 雪国の知恵を、ほかの地域にも役立てるにはどうすればよいだろう?
- 都会のインフラと山のインフラ、違いはどこにある?
- 豪雪地帯の道や橋は、どうやって守られているんだろう?
- 「便利」って何を意味するんだろう?本当に必要なものは?
- 地元の人たちが守る“まちのしくみ”って、どんな工夫がある?
【観光】わたしたちのまちの魅力を発見!
観光は人と地域をつなげる力があります。自然や文化、食、暮らしをどう発信するかで、まちはもっと元気になれます。新しい観光のアイデアを考えてみませんか。
観光:地域を元気にする力
来る人と住む人がつながる観光
- 地域の魅力を発見・発信する方法
- 観光と地域の暮らしのバランス
- 旅行者に喜ばれる体験づくり
- 持続可能な観光の考え方
探究の問い
- 観光地って“人が来る場所”だけど、そこに住む人はどんな気持ち?
- 地元の人にとってもうれしい観光とは、どんな形だろう?
- 自分の住むまちを、旅行者に紹介するとしたら何を伝えたい?
- 「観光で地域を元気にする」とはどういうこと?
- SNS映えより“心に残る”旅とは?
妙高キャリア学習プログラム
妙高キャリア学習プログラムとは、職業体験と探究学習、SDGsの3つを組み合わせたプログラムです。新潟県妙高市という地域で働く大人が、それぞれの業種について語ります。学びのポイントは、①仕事のプロセス ②課題の発見・解決までの道のり(実体験) ③仕事の面白さ、醍醐味の3つです。仕事の一部分だけの作業的なことではなく全体の流れや仕組みなどを知るだけ、自ら課題を発見することができようになります。自ら見つけた課題を解決する道のりでは、次から次へと課題が見つかることも知ることができます。そして、「課題を発見し、解決をする」ことが、仕事の面白さであり醍醐味であることへつながります。妙高市で働く大人の話を聞き、自分の地域にある職業や地域団体活動に興味・関心を高め、身近にある課題を自ら発見でき、追求し解決するといった学校での探究学習をスムーズに進められる内容です。
〇プログラム詳細
講話者 | ねらい | SDG’s |
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おいしいデザイン 村シェフ | シェフとしての経験を聞くことで、「食」に対する興味や身近な「食にまつわる課題を発見し、食を通じて自分たちの地域への関心を高めます。 | 2・3 4・12 |
妙高市役所 | 市役所の役割や仕組み、業務を知ることで地域との関わりや重要性を学び、自分の地域への関心を高めます。 | 4・8 11 |
ライチョウ研究会 | 妙高山に生息するライチョウは、絶滅の危険性が高いとされています。生息を脅かす原因が何にあるのかを聞き、環境保全への意識を高めます。 | 4・13 15 |
国際自然環境アウトドア専門学校 | 自然ガイドや山岳プロが担う役割や継続的自然資源の利用の重要性を学び、人と自然の共生や環境保全への意識を高めます。 | 4・8 9・15 |
一般社団法人 妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会 | 地域活性化を目指す活動を通して、地域との関わり方やどう課題と向き合い進めているのかを聞き、自分の地域の現状や危機感等への関心を高めます。 | 4・8 9・11 |
NPO法人 しごとのみらい | 地方と都市部を行き来する越境学習や場所を問わない新しい働き方等、時代のニーズにあった働き方があることを知り、自分の地域への関心を高めます。 | 4・8 10・11 |
株式会社 米ファーム斐太 | 妙高という環境の中で、農地保全と維持管理を通じ、ふるさとの自然と地域農業を守り続けていく理由を聞き、自分の地域「農」や「食」について、興味・関心を高めます。 | 4・2 8・9 12 |
国立妙高青少年自然の家 | 体験を通した青少年の自立をテーマに掲げ、様々な体験活動を低きゅおしている。自然環境の重要性、コミュニケーションなど、青少年と体験活動の重要性について関心を高めます。 | 3・4 5・7 13・15 |
所要時間:2時間程度
その他:学校で学習している内容等に合わせてお話させていただきますのでご相談ください。